本馬の父スワーヴリチャードは、今大注目の新種牡馬ですね。
とにかく産駒の勝ち上がり率がとても優秀で、日高産でも結構
勝ち上がっていることは評価できると思います。
ブラックカシミールの22は、サマーセールにて税別3100万円で
高額落札されたということで、一口105,000円もします。
ここまでセリ値が上がっても、クラブ的にはどうしても欲しか
ったということなのでしょうね。
種牡馬は集客力があるのは確かですし、測尺も問題ないですね。
厩舎は美浦の若手になりりしたが、パウオレでは非常にお世話
になっているところです。個人的には何ら問題ないところだと
思います。
馬体は、さすがにこのお値段の馬ですから、このくらい整って
当然というところでしょうか。動画では付くべき所に筋肉が付
いていて柔らか味が有るように思います。
脚の出や振れも気にならないですし、募集馬の中ではかなり上
位の馬だと思います。
ただ、お値段的にどうなのか。これに尽きると思います。
仮に6万円台だったなら、この出来ならかなり欲しいかな。
10万円台となると、ウルティマミューズの22やサウンタの22
の募集価格を大きく超えてしまいます。
それでも馬代を回収できる程の活躍をして貰えれば、個人的に
は問題は無いのですが、気になるのは母父バブルガムフェロー
の存在です。
バブルガムフェローは、サンデーサイレンス産駒初期の名馬で
すが、種牡馬としては大成しませんでした。
その割に、母父としてはかなり頑張ったとは思います。
ですが、近年の成績を見ると母父としてのピークは越えたかな
という気もしますし、スワーヴリチャードを付けたことにより
サンデーの3×3の濃いクロスとなるため、気性的に問題が出
てこないかという心配もあります。
本馬の母系を見ると、バンブー牧場の愛情溢れる血統ではある
のですが、母の産駒成績では物足りない感じですね。
やはりスワーヴリチャードの力量次第ということにはなりそう
ですが、価格的に1~2勝程度では満足できないところなので、
ここは岡田牧雄氏による解説動画を早く見たいところです。